文化・歴史
市指定文化財 木造大日如来坐像 (もくぞうだいにちにょらいざぞう)
【年代】 平安時代中期(11世紀頃)
【像形】 像高 43.5cm、総高 128.5cm
本像は、智拳印を結び、二重円相光背を背にして、蓮華座に結跏趺坐する金剛界の大日如来坐像である。カヤ材の一木造、彫眼であり、彩色が施されていたが剥落して大方古色である。昭和10年(1935)、木村武山は母が篤く信仰する大日如来を祀るため、大和の宮大工の手で木曽ヒノキを用い大日堂を建立し、本像を本尊とした。本像の頭体部分は平安中期の作、両肩先以下・両膝・台座の蓮肉部・光背等は後補である。修理は美術院国宝修理所で行われ、新納忠之介によるとされる。