文化・歴史
市指定文化財 [銅造 阿弥陀三尊像(あみださんぞんぞう)]
【製作】鎌倉時代後期
【像形】阿弥陀如来立像:像高41.2cm、
観世音・勢至菩薩像:像高28.2cm
本像は、善光寺式阿弥陀像で中尊の阿弥陀如来立像は鋳銅製である。表情は穏やかだが、火災に遭ったため上唇がただれたようになっている。脇侍の観世音・勢至菩薩像の宝冠は八面宝冠、目尻が切れ長でつり上がっている。両菩薩像は南北朝期の作とみなされている。
教住寺は、元和2年(1616)、明治39年(1906)、昭和13年(1938)に火災や風害に見舞われ、堂塔や伽藍、寺宝汁器の多くが失われたが、室町時代の一木造の十王像や平安時代の木造地蔵菩薩立像などは現存している。宍戸の新善光寺にあった銅造阿弥陀三尊立像も所蔵している。