文化・歴史
市指定文化財 [木造 不動明王立像(ふどうみょうおうりゅうぞう)]
【製作】平安時代末(12世紀中頃)
【像形】像高64.9cm
本像は、木造馬頭観音立像と共に荒牧の馬頭観音堂に安置されている仏像である。本像は一木造りで材質は榧(かや)である。眼は彫眼で、頭部に莎髻(しゃけい)をつくり、頭髪は巻毛にして、耳前に弁髪を垂らしている。眉をしかめて左目小さく、右目を開く天地眼にあらわし、牙は両口の端に上下についている。左手は下に垂れ、五指を握って羂索(けんさく)を取る形(羂索は欠けている。)、右手は肘をはって三鈷剣を取る形をし、足は開いて岩座を踏んでいる。仏像全体は彩色されていたものであるが現状は大方剥げ落ちている。