文化・歴史
市指定文化財 [木造 不動明王立像(ふどうみょうおうりゅうぞう)]
【製作】嘉吉4年(1444)
【像形】像高102センチメートル、台座の高さ19センチメートル・幅40センチメートル、光背(火炎光背)135センチメートル
本像は、一面ニ臂で莎髪(しゃけい)の花形の髻(もとどり)を頭に頂き、弁髪で忿怒相をしている。体に条帛(じょうはく)をまとい、光背は火焔光(かえんこう)で燃え盛る炎を表している。漆箔塗り仕上げである。胎内墨書銘によると、嘉吉4年(1444)に極楽寺へ奉納されたもので明治初期に玄勝院へ移され、昭和5年(1930)に佐白観音堂が建てられたとき、本尊千手観音坐像の脇侍として安置された。昭和57年(1987)に国立奈良博物館で修復を済ませ、保存状況は良好である。