文化・歴史
市指定文化財 [子育地蔵菩薩坐像(こそだてじぞうぼさつざぞう)]
【製作】文明11年(1479) 巳亥10月19日造立
【像形】像高55センチメートル、台座55センチメートル、本体像高20センチメートル
この地蔵菩薩坐像は、木造寄木造り、漆塗り彩色仕上げである。本体右手に宝珠、左手に錫杖を持つ姿である。台座は、岩座、反花敷茄子、蓮華座と四段で光背は円光光背をつけている。
胎内墨書によると、笠間郡馬場郷住人市毛内匠助藤原朝臣家正の一周忌にあたる文明11年(1479)に母妙浄尼が大檀那となって像立されたものである。地蔵堂は泉福寺に建立されたが、明治時代初めに廃寺となった後、花香町が地蔵堂を現在地に建て管理してきた。戦後建物が破損したため盛岸院に預けておいたが、平成3年に花香町が本像を引き取り、新しく地蔵堂を建てて安置した。