文化・歴史
市指定文化財 [小原城本丸跡(おばらじょうほんまるあと)]
【規模】東西400m、南北350m
小原城は、友部駅から北東に約2km、小原地区のほぼ中央に位置している。本丸跡に稲荷神社があり、堀と土塁に囲まれている。土塁は北側が長さ26m、内側の高さ3m、幅は堀底で5m前後、その外側には水堀の遺構がある。
手綱郷(高萩市)の地頭里見家基は、鎌倉公方足利持氏より那珂西郡の地を与えられ、小原城を築き、弟の満俊に小原地方を治めさせた。文亀(き)2年(1502)里見義俊は、養堂禅師の道風を慕って廣慶寺(曹洞宗)を建立した。宍戸大田町の養福寺縁起に、小原領主里見義俊、子息義治、三郎里景、里元らの名がみえる。里見氏は、天正19年(1591)に佐竹氏に滅ぼされ、城も廃城となった。