文化・歴史
市指定文化財 [両界曼荼羅(りょうかいまんだら)]
【製作】江戸時代初期
【形態】縦185cm 横120センチメートル
この両界曼荼羅は笠間市片庭字中組にあった真言宗箱田村阿弥陀院末寺の西福寺にあったもので、現在は中組の檀家の家に管理されている。両界曼荼羅は金剛界と胎蔵界の2幅がある。胎蔵界は、大日経にもとづいて胎児が母胎内にあって成長するように、人が菩提心にめざめ悟りに導かれていく姿を展開したものである。中台、八葉院には大日如来を中心に四仏、四菩薩が描かれ、これを囲んで十二院が描かれ、諸仏諸神が配されている。金剛界は、金剛頂経にもとづき、大日如来の心の境地に至るまでの心の修行と実践課程を9グループに分けて示したものである。