文化・歴史
市指定文化財 [滝野不動堂(たきのふどうどう)]
【建立】享保14年(1729)
【規模】三間四方(4.4m)張り出し幅 2.1m、奥行 1.2m
不動堂は、金剛寺門徒の薬王院が別当として管理に当たっていたお堂で、真言宗系山伏修験者が祈祷を行っていたところである。建物は片庭川に張り出した懸造りの宝形堂である。垂木は二重垂木、斗拱(ときょう)は三段にくまれ、軒支輪付、丸桁に波の繰形彫りがある。木鼻は大小の竜の木鼻があり、交互に開口と閉口が並んでいる。隅尾垂木の木鼻に貘花や烏鼻が、柱頭には獅子鼻が飾られるなど多様な木鼻が施されている。宮大工は箱田村の藤田孫平治(藤原常信)と考えられている。城下の商人滝野伊兵衛が中心に寄進したことから、滝野不動堂と呼び別名新地の不動とも言われている。