文化・歴史
市指定文化財 [絹本著色阿弥陀三尊(けんぽんちゃくしょくあみださんぞん)・地蔵菩薩来迎図(じぞうぼさつらいごうず)]
【製作】室町時代初め(15世紀初め)
【形態】縦80.8cm 横36.6cm(各尊)
本図は絹本著色で、中央に阿弥陀如来の立像が描かれ、左脇に観音菩薩、中央下に勢至菩薩(せいしぼさつ)、右側に地蔵菩薩が描かれている。三尊・地蔵菩薩とも納衣・袈裟に切金紋を飾っている。来迎印の左下にかすかに往生者を描いている。阿弥陀三尊に地蔵菩薩、さらに往生者をかすかに描いている画像は珍しい。室町時代初めの作と思われる。
裏書に「和州(大和国、奈良県)添上郡田中村 重右衛門什物、寛永元年甲申正月修復恵心五体仏」と墨書銘がある。
阿弥陀三尊像は金泥で描かれている。観音・勢至の唇の朱彩は後の補修と思われる。