文化・歴史
市指定文化財 [紙本著色釈迦尊涅槃像図]
【制作】江戸時代初期
【形態】縦202.5センチメートル 横170.5センチメートル
廣慶寺は文亀2年(1502)に、小原城主里見義俊が養堂祖禅師の道風を慕い開基したといわれ、曹洞宗鳳台院の末寺である。友部・内原・岩間地区の寺院を参詣する「新秩父三十四番」では、八番住吉山小原院廣慶寺とある。
紙本著色釈迦尊涅槃像図は箱の蓋表紙に、正徳6年(丙申歳)(享保元、1716)3月供養とあることからこの頃製作されたものと考えられ、蓋裏書には、天保10年(1839)11月、昭和15年(1940)4月に修理が施され、法要が行われたことが記されている。
平成12年10月に、田中義恭・後藤道雄両氏による県の未指定文化財調査が行われ、県内の涅槃像図としては、古い部に属するものとされた。