文化・歴史
市指定文化財 [香取神社(かとりじんじゃ)の算額(さんがく)]
【製作】昭和2年(1927)
【形態】縦3尺(約91センチメートル)、横5尺(約152センチメートル)の板額
算額は和算家が算問(数学の問題)を描いて神社仏閣に奉納した絵馬で、神仏に問題の解決を感謝するとともに、問題を広く伝える意図があった。算額は江戸中期の明暦年間(1655~57)の頃から始まり、茨城県内には18面(江戸期のものは8面)ほど現存している。香取神社の算額は、昭和2年(1927)に奉納されたもので、最も新しく、原形もきちんとしている。
納主は小原原坪の三又柳見斎(みつまたりゅうけんさい)(旧姓白澤寅之介)で、珠算講習会会員18名が考案した算問25題が描かれている。三又柳見斎は慶応2年(1866)の生まれで、明野町の広瀬市右衛門国治に算法を、群馬県の萩原禎助に和算を学んだ。
木製で、円・三角・四角などの幾何学的図形の計算問題25問と解答が漢文で記されている。