文化・歴史
市指定文化財 [木造 馬頭観音立像(ばとうかんのんりゅうぞう)]
【製作】南北朝末~室町時代前半
【像形】像高78.5cm
本像は、三面八臂で寄木造り玉眼入りである。漆箔仕上げで所々に古色を残しているが、彩色は新しい。頭頂の馬頭は欠失していて、顔は憤怒面を三面つけている。手は正面の合掌手の裏から脇手が三手矧ぎつけられ、八臂(ぴ)につくられている。手には剣索(けんさく)、鉤(こう)、斧(なた)、宝棒(ほうぼう)などのを持っている。台座と光背はあとから作られたもので、光背は舟形で雲形の文様が刻まれ、江戸時代の作りであろう。台座にある梵字(ぼんじ)は地蔵菩薩のものと思われる。箱厨子は、平成17年1月に観音堂の修理の時に新しく造られた。