文化・歴史
市指定文化財 [絹本著色 阿弥陀如来現前図(けんぽんちゃくしょくあみだにょらいげんぜんず)]
【製作】室町時代
【形態】軸装 縦119.2cm、横50.6cm
本図は、阿弥陀如来来迎図が描かれる前の形式といわれ、阿弥陀如来現前図と名づけられた。阿弥陀仏が大きく描かれ、右下に桧皮葺(ひわだぶ)きの本格的な建物が描かれ、ここに二人の人物が描かれている。阿弥陀如来の視線は建物の中の人物を見ていないので、一般に見る来迎図とは違っている。阿弥陀仏の肉身部に金泥を施し、着衣は胡粉(ごふん)地で衣文を截金で表現し、蓮台に緑青を入れ、家屋には群青を施している。本図は、もとは大幅な条幅であったものがカットされて、現在の大きさになったものと思われる。