文化・歴史
市指定文化財 [柿本人麻呂の画像(かきのもとひとまろのがぞう)]
【製作】天文19年(1550)
【形態】軸の寸法:縦10.3センチメートル、横45センチメートル 本絵:縦44センチメートル、横43センチメートル
この画像は、紙本着色で三十六歌仙の様式の土佐光信と伝えられる柿本人麻呂像である。掛軸には「人麻呂表倍本願天文十九年戌三月十二日」とあり、木箱には「献納人麻呂之像笠間右京亮高広取持 仁平権頭」とある。高広は、笠間市福原の長福寺に如意輪観音像を寄進したり、佐白山正福寺の宝塔を建立したりするなど信仰心が深い。笠間氏は代々和歌を好み多くの作品を残しているので、氏神の三所神社に歌聖画を奉納したのも当然の成り行きである。軸の八双及び天の部分に破損が見られるが、本紙はほぼ良好な状態で保存されている。