文化・歴史
市指定文化財 [鰐口(わにぐち)]
【製作】貞和5年(1349)
【形態】最大径29センチメートル、厚さ10.8cm
銅製で表・裏面とも内、中、外の三区に分かれ、表面の撞座に蓮華紋がある。外区銘帯中央に観音の種子、右側に「常州宍戸庄泉郷岳南澤観音堂之鰐口」、左側に「貞和五年三月□日別當僧祐尊」と刻されている。
この鰐口は埼玉県与野市・長伝寺に伝えられていたものであるが、与野市教育委員会の金石文調査の際に発見された。この時、上記銘文から「嶽南山慈眼院清滝寺」の前身の寺と推定され、昭和62年6月に長伝寺住職(大和田 康内氏)より返還をうけたものである。