市指定文化財 [サルスベリ]
【樹種】サルスベリ
【樹齢】不明
サルスベリは、中国南部原産のミソハギ科の落葉広葉樹です。樹皮が大きな薄片となってはがれ、淡褐色の肌がつるつるしていて、木登り名人の猿でも足を滑らすだろう事から「猿滑り」という名が付けられたといわれている。また、花が7月初めから9月終わりころまで100日も咲き続けることから「百日紅」とも呼ばれている。花は枝の先端に群がって咲き、直径は3cm内外です。色は白、淡桃、濃桃、紅、紫紅色など変化に富み、また八重咲きもあるサルスベリは元禄のころ(17世紀末)に到来し、庭木として利用されるほか、材が堅く、腐りにくいので、カヌー、床柱、器具の柄などに用いられる。深谷すみ家のサルスベリは、根回り2.65mで、根元から2本に分かれている。1本は目通り幹囲1.25m、もう1本は0.88mで、樹高は20.3m、夏から秋にかけて濃桃色の花が咲く。この樹は、明治の初めに廃寺になった天台宗の真蔵院にあったものを、昭和50年に移植されたものである。