大日堂敷地の整備計画と保存活用について
大日堂は、日本画家である木村武山が、昭和10年実家の邸内に、平泉中尊寺の金色堂を模して建立したものです。
しかしながら、他者に所有権が移ってからは、一切管理しない状況が続き、このままでは、大日堂並びに内部の武山の作品である仏画が朽ち果ててしまう恐れがあるため、この貴重な文化遺産を後世に伝えていく必要があることから、笠間市が取得いたしました。
1.土地建物等の現況
土地:笠間市箱田2210番地6、2210番地7、2212番地1 計 2,463.06m2
建物:木造瓦葺平屋建 29.75m2
絵画:大日如来、日光菩薩、月光菩薩、虚空蔵菩薩、弘法大師など
2.整備関連費用
項目 | 金額(千円) | 内容 |
立木伐採処分 |
1,786 | 駐車場整備個所の伐採伐根及び大日堂正面の立木剪定、処分 |
整備工事等 | 31,763 | 駐車場舗装480m2、張芝520m2、歩道(インターロッキング120m2、石張り100m2)、函渠型側溝L=60m、板塀H=1800 L=160m、案内看板1基、説明看板1基、名称板(御影石)1基、防犯カメラ2台、エアコン1台 等 |
3.主な整備内容 ※今年度中の完成を予定
1)立木伐採
伐採を実施しますが、敷地のシンボル的なクルミとイチョウの大木や、柿の木は伐採せず、剪定して残します。
2)駐車場
車いす対応の駐車枠1台を含む10台分の舗装した駐車場を整備します。
3)板塀
民家との境界には、景観とプライバシーに配慮した木製の目隠し塀を整備します。
4)石張り等
御影石の名称板を駐車場入り口付近に設置し、大日堂正面の歩道は、石張りで整備します。
5)エアコンの新設
仏画の保存に有効な湿度調節のため、大日堂内に、エアコンを新設します。
6)防犯カメラ
防犯対策として、防犯カメラを整備します。
4.今後の保存、活用について
貴重な文化遺産を後世に伝えていくため、整備完了後は、一般公開を開始します。また、保存のため、湿度調整を目的とした空調機を大日堂内部に設置します。
(1)一般公開
・公開開始は、令和5年4月を予定しておりますが、工事の進捗状況等により変更の可能性もあります。
・公開頻度は、仏画の専門家より「仏画の保存には、紫外線が一番悪い。」との意見から、月2回程度の公開を予定しています。
(2)防犯対策等
防犯カメラ2台による24時間監視のほか、公開日以外は、上下式の車止め(チェーン付き)により、車の進入を制限します。
(3)大日堂に関するお問い合わせ
笠間市教育委員会教育部 生涯学習課文化振興室
TEL 0296-77-1101(内線380)