市長コラム「農業」(平成25年3月号)
「農業」
たわわに実った稲 |
私は農家の長男として生まれました。父は専業農家だったので、私も小さい頃に田植えや、稲刈りを手伝った思い出があります。現在は農業をしていませんが、農業は地域の地場産業であると常に思っています。その地場産業が成長していくことは、地域が元気になることにつながっていきます。
昨今、農業を取り巻く状況はTPPをはじめ、後継者不足、耕作放棄地など多くの課題を抱えています。ですが、その一方で農業を経営としてとらえ、事業として成功している農家や法人、組合等の方もたくさんおられます。農業も生産者の努力や創意工夫により成長する産業であると思います。
農業に対する行政支援は、多くの制度や補助金があります。我が国においては、農業が基幹産業であり、地域においても重要な産業であるからです。しかし、農業は自然が相手です。気象条件に生産が左右されることは避けられないことですが、自然環境を維持し、我々の大切な食物を生産するという重要な役割を担っています。
この3年間、本市としては、農業振興を重点施策として推進してまいりました。特に市の重要な農産物である栗のPRや、市内の優れた農産品のブランド化推進については一定の成果も出てきたと思います。
しかし、課題も山積しています。
今後、行政の支援対象は、専業農家、法人、組合等に重点を置き、的を絞った政策が必要と考えます。そして、更なる取り組みを実施するために、平成25年度には、国の「攻めの農業政策」に基づき、成長産業として発展できるよう、市として、農業公社の立ち上げの検討を進めるほか、農商観連携や6次産業化等の推進による新たな農(脳)業の推進に取り組んでまいります。
考えさせられた1日でした。
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- 2011年9月2日
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