市長コラム「祭り再生」(平成24年9月号)
「祭り再生」
平地区夏まつり・盆おどり |
今年も暑い中、夏の行事が各地域で行われました。その中で今年、特に感じたことは、夏祭り、盆踊り等、これらの地域の祭りが時代の変化に伴い転換期を迎えているということです。
少子化高齢化の現代社会で、今までのように地域で運営することが役員の重い負担となっています。役員や代表者の方々の負担は増加する一方で、深刻な協力者・後継者の不足、設備等の老朽化や開催費用等の資金的な問題が人々の生活に根づいていた地域の祭りを脅かしています。今年、笠間地区では2つの盆踊りが中止となりました。理由は資金や後継者の不足と聞いています。地元では祭りの準備等、さまざまな問題や苦労があっての中止であると思います。しかし、とても残念でなりませんでした。
一方で、農地や農業用水の環境を守る取組みを支援する補助金を活用した祭り(どんと焼き、メダカの学校)などが、新たな地域の行事として行われています。地域の祭りやイベントは、子どもたちの情操教育や思い出作りとなるだけでなく、現在まで続いてきた歴史を継承したり、地域の連帯感を強めたりするなど、さまざまな効果があります。
今後、地域の伝統的行事や祭りを絶やさないためにどうするか、市民の皆さんの提案を伺いながら、知恵を出していきたいと思います。私は、地域再生を図る上で行政が一定の支援をすることの必要性を感じています。
そして、少子化高齢化の中で地域再生の一つのポイントは元気な中高年者が地域を引っ張って行くことです。今までの知識や経験を活かして、元気を出そう!中高年!
バックナンバー
「消費税」(平成24年8月号)
「笠間市消防団」(平成24年7月号)
「補助金」(平成24年6月号)
「銭湯」(平成24年5月号)
「民生委員・児童委員、保護司」(平成24年4月号)
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- 2011年9月2日
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