廃食用油の回収とリサイクルに関する連携協定を締結しました!
持続可能な循環型社会の実現に向けて
「持続可能な資源循環社会の実現に向けた廃食用油の回収及びリサイクルに関する協定」の締結式が、8月29日に笠間市役所で行われました。
左から、ENEOS株式会社 バイオ燃料部 古谷部長、山口市長、株式会社吉川油脂 吉川代表取締役
この協定は、国内最大規模のSAF(※)製造事業を推進している、「ENEOS株式会社」と、食用油専門の回収・リサイクル企業として笠間市内に工場を有する「株式会社吉川油脂」と連携し、9割が廃棄されているといわれている家庭系廃食用油の回収量拡大と、市民の更なるリサイクル意識の向上や、行動促進を期待することを目的としています。
今後、家庭系廃食用油から国産SAF製造という新たなリサイクル促進を目指し、脱炭素社会の実現と循環型社会の形成を3者協業で推進していきます。
※SAFとは:原油由来のジェット燃料に比べてCO2の排出量を大幅に削減できるとして、2025年度の国産化を目指し、2030年までに国内航空会社の使用燃料の10%SAF混合を義務付ける方針を示すなど、国策として推進する持続可能な航空燃料。
連携協定の背景
笠間市では、「環境負荷ゼロへの挑戦」としてプラスチックごみゼロ・ゼロカーボンシティを宣言し、市民や事業者と協働し、市(地域)としての取組へ拡大することにより「未来の子供たちに豊かな自然環境を残す」ことを目指しています。
これまで、循環型社会の形成に向けた取り組みの一つとして、平成22年12月より一般家庭や学校給食から排出される廃食用油(UCO:使用済み食用油)に関し、民間事業者との連携により、回収、資源化を実施してきました。
現在は、このUCOの回収からリサイクル事業者への引き渡しに関して、食用油専門の回収・リサイクル企業として市内安居地内に工場を有する(株)吉川油脂と売り払い契約を継続しております。
こうした中、国内最大規模のSAF(持続可能な航空燃料)製造事業を推進しているENEOS(株)並びに、SAF化事業に関して共同関係にある(株)吉川油脂から、「市内のUCOの回収スキームを構築して、航空分野ではCO2削減に最も効果が高いとされるSAFへのリサイクルに向けて、本市を含めた3者協業により推進していきたい」との提案がありました。
国では、原油由来のジェット燃料に比べてCO2の排出量を大幅に削減できるとして、2025年度の国産化を目指し、2030年までに国内航空会社の使用燃料の10%SAF混合を義務付ける方針を示すなど、SAF化に向けた施策を推進しています。
本市においても、新たなリサイクル用途として、航空燃料への活用を掲げた中で、国産SAF製造技術や、地域における回収スキームを構築することで、本市におけるUCO回収量の拡大、市民の更なるリサイクル意識の向上、行動促進を期待し、「廃食用油の有効活用に向けた持続可能な資源循環社会の実現に関する連携協定」を3者で協働してまいります。
※ロゴをクリックすると公式ホームページへリンク
連携協力事項
(1)持続可能な資源循環の推進を目的とした、廃食油の活用に関すること。
・廃食用油を安定的に回収できる仕組みの構築
・回収した廃食用油をSAF原料にするために必要な検討
(2)市民及び地域企業への情報発信に関すること。
・市内事業者との回収拠点整備
・資源循環推進に関する講演会や出前授業の実施
(3)その他、本協定の目的に資すること。
【当面の取組み】
・市内の事業者(大手スーパー等)店舗を中心とした回収拠点の整備
・広報キャンペーン等の実施による市民への普及啓発活動(リターナブルボトルでの回収)
【PRキャンペーン開催や新回収拠点について今後随時ご案内します】
問い合わせ先
- 2024年3月22日
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