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市長コラム「石の輝き」(平成25年7月号)

こんにちは市長室です

「石の輝き」 

 笠間市稲田地区は日本有数の花崗岩(御影石)の産地であり、日本を代表する歴史的建造物や神社、仏閣はもちろんのこと、近現代では地下鉄や最高裁判所、第一生命ビル、日本橋、東京駅、国会議事堂などにも使用され、御影石を使用した建造物は数に限りがありません。石の持つ重厚さや趣き、そして石特有の輝きは日本人の心を魅了し続けています。
 また、稲田地区の石材は地場産業としても、地域経済に大きな貢献をしてきました。しかし、ここ20年近く、低価格の外国産石材に押され、県内石材産業は大きく衰退し、稲田石材商工業協同組合の加入件数も最盛期の半分(約60件)に減少してしまいました。
 また、残念なことに最近は、公共・民間事業を含めてコスト優先のために、割高な国内産は敬遠され、外国産の活用が中心となってきています。組合では、各イベントへ参加してPR事業に力を入れるとともに、匠の技の継承等、石材業界の振興に取り組んでいるところです。
 笠間市としては、地場産業の振興として公共事業への活用や、現在つくば市他3市で進めている「筑波山地域ジオパーク構想」への加入、更に稲田駅隣接地へ「石の百年館」を移設するなど石の街づくりを進めてまいります。
 石については「石の上にも3年」、「石橋を叩いて渡る」など、堅さ、慎重さ、意志、頑固さ等をイメージすることわざが多く、昔から人々の生活の傍らにあったことを今に伝えています。
 市としても、石の振興に頑固に施策を推進してまいります。

バックナンバー

「条例」平成25年6月号
「靖国神社での出来事」平成25年5月号
「障害者の現場を訪問」平成25年4月号

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