市長コラム「条例」(平成25年6月号)
「条例」
本年3月議会および4月に臨時議会を開催し、空き家条例の制定および残土条例の全部改正をいたしました。
空き家条例については、少子化による人口減少が進行する中、適正に管理されていない空き家が増加し、景観上や安全上の問題が発生しています。この条例制定により、持ち主に対しての助言及び指導、勧告、改善命令ができるようになりました。そして、これらに従わない場合、持ち主の住所・氏名・空き家の所在地などの公表を行っていきます。なお、空き家の管理が困難で取り壊す場合には、上限30万円までの補助金制度を設けました。
現在、笠間市内には、統計上4,270件の空き家が点在しているとされており、すでに多くの市民の方から不適正な管理の空き家について、情報が寄せられています。
次に、残土条例については合併時に制定されていた条例の全般的な見直しを行い、規制の強化を図りました。改正後は、土地の埋立て等を行う場合に市との事前協議が必要となり、搬入できる土砂の性質やその土砂に含まれる有害物質の調査について、明確な基準を設けまた。また、定期的な埋立て区域の土壌調査と報告を義務化するとともに、罰則の強化を図りました。
この見直しにより、県内でも厳格な内容の条例となり、違法な土砂の持ち込みに対し、厳正に対応してまいります。
本市では、さまざまな条例が制定、運用されていますが、条例によってすべての課題が解決する訳ではありません。条例は、住民の皆様が快適な生活を送ることができる環境づくりが目的です。条例の運用に当たっては適正、厳格な対応と、関係機関との連携を図っていくことが必要と考えます。
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「靖国神社での出来事」平成25年5月号
「障害者の現場を訪問」平成25年4月号
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