市長コラム「感謝」と「支え」(平成23年5月)
「感謝」と「支え」
東日本大震災より早くも2か月が過ぎました。地震直後、私は本所駐車場においてハンドマイクを持ち、最初に職員に指示したことは、被害状況の調査であります。まずは、状況を把握することにより次の指示を出すことが必要であると考えたからです。
その後様々な緊急対応をすることにより、一定の期間で平常に近い生活に戻ることができました。これは、多くの方々の支えと市民の皆様の冷静な対応であったからこそと思っております。
避難所の炊き出し、給水ボランティア、物資の差し入れ、義援金、消防団、JAや社会福祉協議会をはじめ建設、管、電気工事、衛生業者、地元のスーパー、ホームセンター、ガソリンスタンド、学校等々、多くの方々にご協力、ご支援をいただき、未曾有の震災に対応することができました。皆様に「感謝」を申し上げます。そして、職員も十分な役割を果たしてくれたと思っています。
自然災害の緊急時に、行政(公助)が速やかに全てに対応することの難しさを感じました。一方で共に支え合い(共助)、自らの責任(自助)において対応していくことにより、難題を解決できることを経験しました。共に支え合い、取り組むことの重要性を強く感じた災害でありました。
今後、安心安全社会を築く上で地域での助け合い、支えあうための組織の一つとして自主防災組織の役割が重要であると思います。笠間においては、組織率が平成22年度末で13.16%であります。今後、行政区を中心に結束していただき、防災の要としての活動を期待しております。市としても組織の結成、備品の整備について積極的に支援をしてまいります。
災害において一番学んだことは、「支え合い、助け合う」ことです。
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「震度6強」(平成23年4月号)
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