市長コラム「故郷」(平成23年6月)
「故郷」
「兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川・・・」
3月の震災後、皆様もこの歌を何度か耳にされたことでしょう。そして、涙された方も多いのではないでしょうか。幼い頃から歌ってきた歌ですが、改めて深く心にしみたことと思います。そして、自分の故郷、地域を見つめ直す機会になりました。
生まれ育った地域、育ててくれた人々、語り合った仲間、見慣れた街並み、自然あふれる風景・・・今の自分がこうして存在するのも、故郷へのかわらぬ思いと地域のあたたかい支えがあってのことです。
今回の震災で大きな被害を受けた、東北地方を故郷に持つ方もおいでになると思います。記憶の中の故郷が、あの日を境に大きく変貌してしまった地域も多いことでしょう。そして今後の故郷が歩もうとする行く末を案じているのではないでしょうか。この故郷へ対する思い、愛着こそが、次の地域づくりにつながるものと思います。
「故郷は遠きにありて思うもの」震災後、笠間を故郷と思う皆様からも、大変多くのご支援をいただきました。笠間ファンクラブの皆様をはじめ、笠間に関係する方々からの義援金と励ましのお手紙等、皆様方の笠間への熱い思いを感じました。
私にとっての故郷はもちろん「笠間」です。「遠きにあって」さえ笠間を思ってくださる方々がいるのですからそれ以上に、この地に住む一人として、「故郷 かさま」をより良い街にしていかなければなりません。『自慢できる故郷づくり』こそが、遠くより「故郷 かさま」に思いを寄せて下さる方々への恩返しと思っております。
後世の為に何を残していくか、震災を経験した私共に課せられた使命です。
あなたの「故郷 ○○○」はどこですか。
バックナンバー
「感謝」と「支え」(平成23年5月号)
「震度6強」(平成23年4月号)
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