ダイバーシティは”お互い様”の気持ちから
笠間市は、年齢や性別、国籍、障がいの有無、性的指向などにかかわりなく、一人ひとりが尊重され、多様な人たちが活躍できる「ダイバーシティ社会」の実現を目指しています。
ダイバーシティ社会の実現に向けて、笠間市では「意識の醸成」「職場や生活環境の整備」「広い視野・多様な価値観を持つ人材の育成」の3つの方針をいばらきダイバーシティ宣言に登録し、取り組みを進めています。
今回は「意識の醸成」の取り組みとして、令和4年7月にいばらきダイバーシティ宣言を行った『社会福祉法人尚生会』を紹介します。
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団体名:社会福祉法人尚生会 |
ダイバーシティ宣言を行ったきっかけは
法人職員約300名、女性7割男性3割、年齢層は10代~70代、障がいを抱えている人、シングルで子育てをしている人、自宅で介護をしている人、治療と仕事を両立している人と皆さまざまな事情を抱えながら働いている…。
「それって、職員一人ひとりが互いの事情を受け入れて『お互い様』の気持ちで日々支え合って働いているということでは? まさしくダイバーシティではないのか!?」と思いました。
尚生会では、異なる経歴・価値観・働き方を受け入れ、活かせる職員がたくさんいることを知ってもらいたいという思いから、宣言に至りました。
具体的な取り組みを教えてください
「いばらき女性活躍・働き方応援協議会会員」のほか、令和2年からは「茨城県障害者雇用優良企業認証」をいただいています。
また、令和5年に茨城県の事業「D&Iコンサルティング2023」に参加し、コンサルタントの指導を受けたことで、職員の多様な声や意見を活かせることが「D&I」であると学びました。
そのほか年に1回、全法人職員対象の意向調査を実施し、働く職員の意向確認をしながら職場環境改善につなげています。
今後について
外国籍職員が増える昨今、さらに異なる経歴、価値観を受け入れていくことの必要性を感じています。多様な人材を受け入れ活かすことは、優秀な人材の獲得につながるだけではなく、既存職員の創造性や生産性の向上にもつながっていくと考えます。
法人サービスを利用される方々のニーズも多様化し、法人も多様な視点を持つことが必要とされています。多様な人材が活躍し、幅広い利用者ニーズに対応することで、地域福祉の向上にもつなげていけるよう尽力していきます。




この記事は広報かさま令和6年12月号に掲載した内容です。
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- 2023年2月2日
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