自分とは違う誰かのことを思いやる心づかい「ユニバーサルマナー」
笠間市は、年齢や性別、国籍、障がいの有無、性的指向などにかかわりなく、一人ひとりが尊重され、多様な人たちが活躍できる「ダイバーシティ社会」の実現を目指しています。
ダイバーシティ社会の実現に向けて、笠間市では「意識の醸成」「職場や生活環境の整備」「広い視野・多様な価値観を持つ人材の育成」の3つの方針をいばらきダイバーシティ宣言に登録し、取り組みを進めています。
今回は職場や生活環境の整備の取組として、市が開催しているユニバーサルマナー講習会を紹介します。
意識の高まり
市では、平成31年度から市民の方や学生、市内で働く方、市職員などを対象に、高齢者や障がい者、外国籍の方など自分とは違う誰かのことを思いやる心づかい「ユニバーサルマナー」を学ぶ講習会を開催しています。今年は6月30日に開催し、30名の方に参加いただきました。
これまでに115名の方に参加いただいていますが、特に今年は定員を上回る申し込みがあり、少しずつ皆さんの意識が高まってきていると感じています。
学びの場
講習会では、まず株式会社ミライロによる、ユニバーサルマナー検定3級の講義と参加者同士が演習問題について話し合うグループワークを行い、障がい者や高齢者など多様な方たちとの向き合い方や声かけの方法を学びました。
その後、ひとにやさしいうつわ開発研究会の皆さんにご協力いただき、障がい者や高齢者が使いやすい笠間焼の器「ひとにやさしい器」に触れる実技体験を行いました。
参加者からは、「みんなが使いやすい、どんな人でも住みやすいということがこれからの視点になりそうです」「自分とは違う誰かのために、カラを破って積極的に行動したい」「できることから一つひとつ気づいて行動していきたい」などの感想がありました。
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今後の取り組み
日常生活や家庭、職場、地域活動において自分とは違う誰かのことを思いやり、行動することが大切です。そして、その思いやりを周りの皆さんに広めていってください。
年齢や性別、国籍、障がいの有無などにかかわらず誰もが利用しやすく、暮らしやすい社会となるように“まち”や“もの”を設計(デザイン)するという考え方「ユニバーサルデザイン」。そして、環境だけでなく、人との接し方にもこの考えを取り入れた「ユニバーサルマナー」。市ではダイバーシティ社会実現のため、こうした考え方を今後も皆さんに伝えていきます。
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この記事は広報かさま令和4年9月号に掲載した内容です。
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- 2022年9月1日
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