市長コラム「ドイツ・ラー市菊大使就任訪問」(平成28年11月ホームページ特別版)
「ドイツ・ラー市菊大使就任訪問」
10月21日から10月25日の日程でドイツ・ラー市に私、笠間市議会議長、笠間市商工観光課長、笠間稲荷神社の塙宮司と小賀権禰宜、通訳として水戸市出身のアルガイヤー恵子氏の6人で訪問しました。
ラー市との交流は、平成18年にラー市在住の生け花の師範である坂川喜久瞳氏により、ラー市の菊まつり10周年に向けて笠間稲荷神社の菊人形の展示が計画がされたことから始まりました。諸事情により菊人形展示計画は断念しましたが、その後お互いの菊まつりの視察を行ったり、ラー市園芸課長ソルト氏が、千輪咲および菊人形作り技術研修のために来日したり、長年交流を重ねたりしたことにより、今回私のラー市菊大使就任につながりました。
◆10月21日(金曜日)
【ラー市ミュラー市長の誕生会に参加】
訪問初日にミュラー市長の65歳の誕生パーティーに招待を受け、市長ご夫妻から出迎えていただきました。1年ぶりの再会に、互いに笑顔があふれました。誕生会には、様々な分野から多くの方々が集まっており、有意義な話を聞くことができました。
また、今回の誕生会は、古い建築物を市の美術館に改修するために、費用の一部を誕生会の会費で賄おうという趣旨で開催されたものです。日本との寄付文化の違いと、改修中の建物内で行うことにより、多くの方に関心を持ってもらうという手法の違いを感じました。
◆10月22日(土曜日)
【菊まつり会場および園芸局視察】
ラー市園芸課長ソルト氏の案内により、菊まつり会場と園芸局を視察しました。笠間の菊まつりとは全く異なっており、花の飾り方や建築物や構造物を活用して街全体を花で飾る取組みは、とても参考になりました。笠間の菊人形とは違った物造りの人形展示も面白かったです。笠間市に何度も訪問して勉強されているソルト氏の存在も大きく、菊まつりに関わる人材の育成も大切であると思います。
また、宮司、在ミュンヘン日本国総領事、ロシア等々の関係者を招いた菊まつりの開会式で挨拶をさせていただき、ラー市より菊大使の任命をいただきました。開会式にはフランスやロシアの自治体からも市長等が出席されており、笠間と違い国際色豊かでありました。市民の参加意識も非常に高く、市民全体でまつりを盛り上げていく意識を感じました。
菊のアーチ | 稲荷神社をイメージした装飾 | 菊大使就任挨拶 |
◆10月23日(日曜日)
【州庭園ショー会場視察】
ミュラー市長の案内で、2018年の4月から9月まで開催予定の「州庭園ショー」造成中会場を視察しました。面積が約50ha、総予算が約50億円という大掛かりな計画である一方で、ドイツらしい環境へ配慮した取組みがされていることを感じました。また、庭園ショーに合わせて公共施設の整備も行われるとのことです。
今回の視察を通して、笠間で行っているものとは全く違う菊まつりを経験し、菊の展示の仕方や商品の展開などとても参考になりました。笠間の菊まつりも、ラー市のものに負けないよう奮闘していきます。今後も、菊まつりだけではなく、様々な面で交流を深めていきたいと考えています。
バックナンバー
「空き家」平成28年10月号
「石と陶を国立競技場に」平成28年9月号
「部活動」平成28年8月号
「野菜」平成28年7月号
「帰ってこいよ」平成28年6月号
「地域おこし協力隊」平成28年5月号
「遠くの地での活躍」平成28年4月号
平成27年度市長コラムへ
平成26年度市長コラムへ
平成25年度市長コラムへ
平成24年度市長コラムへ
平成23年度市長コラムへ
平成22年度市長コラムへ
平成21年度市長コラムへ
平成20年度市長コラムへ
平成19年度市長コラムへ
平成18年度市長コラムへ
問い合わせ先
- 2016年11月21日
- 印刷する