市長コラム「小薬正男さん」(令和2年10月)
小薬正男さん
笠間市笠間地区出身で、株式会社丸正東京本社の小薬正男(こぐすりまさお)会長が8月にご逝去されました。
15才で東京の町工場に就職し修業を重ね、後にベルト製造の会社を設立しました。さらに海外への事業展開も図るなど国内外を飛び回り、一代で国内のトップメーカーに会社を成長させ「立身出世」をした方です。
一方で、故郷笠間への思いは特に強く、合併後、本市の事業にも多くのご支援をいただきました。
平成21年度から6年間、笠間市青年海外派遣事業(参加者延47名)へ、平成28年度から2年間、市の農業公社が行っている、笠間の栗生産拡大事業にご支援いただき、その間のすべての事業費は寄附により実施させていただきました。
また、本年5月には、「人材育成や産業振興に活用してください」と市に対し1億円の寄附金の提供がありました。ただし広く分配する使い方でない方法でと釘を刺されました。意向に沿った活用をしていきたいと思います。
私も会長とはさまざまな機会を通じて話をしました。自分にも仕事にも大変厳しい方でしたが、美食家でもあり、他人に対する思いやり・人情味のある方でもありました。
人生の大先輩として大変尊敬しており、お亡くなりになられたことはとても残念であります。
会長の故郷への思いをしっかり受け、市政運営を行っていくことが一番の供養だと思っています。
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- 2022年4月1日
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