市長コラム「失ったもの得たもの」(令和2年6月)
失ったもの得たもの
緊急事態宣言が、38日間にわたり続き、社会には様々な影響が出ています。特に経済的な損失は極めて大きく、休業、廃業、倒産、解雇により職を失った方もいます。
しかし、今後の見通しは不透明で、本格的な回復には時間を要すると思われます。4月に入学、入社された方も新しい人生の節目を笑顔で迎えることは出来ませんでした。
医療従事者への誹謗中傷や風評被害もありました。ネットやテレビでは、国や行政批判が繰り返される報道が目立ち、頑張っている方々の取り組み等は大きく紹介されず、テレビ報道のあり方にも疑問を持ちました。
一方で、地域においては3密を避けながら、お互いを支え合い、子どもたちや妊婦の方々に対する支援、さらに工夫を凝らした商売の展開等、知恵と心を出し合った取り組みも数多くありました。また外国の強制的制度とは違い、自粛要請という形にもかかわらず、日本人は国の方針に従ってきちんと対応し、規律正しさ、生真面目さに国民性が表れていると感じました。
現在、医療現場ではオンライン診療、福祉施設では新たな感染症対策の取り組み等がスタートし、職場や学校でもオンラインの活用や在宅勤務が導入されました。
そして、平時では考えられない取り組みのほか、法律や条例の弾力的運用も図られています。しかしながら、感染症により多くの国民の命も失われたことは非常に残念であり、亡くなられた方に対し心からご冥福をお祈りいたします。
今後は失ったもの、得たもの、平時と非常時の違いを認識していくことが大切です。本当に必要なサービスを必要な時に提供することの重要性を常に意識して進めていきます。
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- 2020年6月4日
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