ワイヤーメッシュ柵によるイノシシ対策の実証事業を実施しました
ワイヤーメッシュ柵によるイノシシ被害の防除効果を検証するため、市内圃場にワイヤーメッシュ柵を設置し、実証事業を実施しました。事業の内容と結果は次のとおりです。
1 事業内容
(1)ワイヤーメッシュ柵の設置講習会(令和6年8月24日実施)
(2)ワイヤーメッシュ柵の設置作業(令和6年8月24日から8月29日)※現在も設置中。
2 柵の設置概要
A 笠間市笠間地内(水田及び畑)
栽培作物:水稲及び栗
農地面積:1,939m2
設置距離:約200m(農地全面を柵で包囲)
B 笠間市笠間地内(畑)
栽培作物:栗
農地面積:2,145m2
設置距離:約100m(農地の山際部分のみ柵を設置)
3 柵の設置前の状況
・柵の設置前はイノシシが農地に侵入し、作物を荒らしている状況であり、稲穂が倒されるなどの被害がありました。
4 柵の設置後の状況
・設置場所Aについては、設置後のイノシシの侵入はなくなり、農作物への被害はゼロでした。
・設置場所Bについては、山際のみの設置でしたが、柵の設置前に比べて8~9割の被害の減少に繋がりました。
〈参考〉ワイヤーメッシュ柵設置後の様子
5 検証結果
・柵の設置により、イノシシの侵入はほとんどなくなったため、ワイヤーメッシュ柵によるイノシシ対策は非常に効果的です。
・地形も関連すると考えますが、山際のみの設置でも、8~9割の被害の減少が見込まれます。
・電気柵でイノシシの侵入を防ぐことができない地区においては、ワイヤーメッシュ柵の設置が効果的です。
6 ワイヤーメッシュ柵の特徴
・ワイヤーメッシュ柵は他の柵と比べ、草刈り等の維持管理の手間が少ないという特徴があります。一方で、他の柵と比べて比較的高価であることや、設置が大変であるという課題があります。
市では、鳥獣類による農業被害を未然に防止するため、市内農地に防除施設(電気柵やワイヤーメッシュ柵等)を設置する場合の資材費の一部を補助しています。
〈補助の内容〉
農業者(個人設置) | 農業者の組織する団体 (3戸以上での共同設置) |
家庭菜園栽培者 | ||
補助率 | 購入費の1/2以内 (市1/4以内、県1/4以内) |
購入費の1/3以内 |
購入費の |
|
補助額 |
1ha以下 |
40,000円/人 |
20,000円/人 | 10,000円/人 |
1ha以上 | 60,000円/人 (市30,000円、県30,000円) |
30,000円/人 |
※個人設置の場合、県の上乗せ補助(市補助と同額)があります。
※交付申請前に購入した電気柵等への補助は対象外となりますので、ご注意ください。
補助制度の詳細や申請の流れについてはこちらをご覧ください。
問い合わせ先
- 2025年2月7日
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