市長コラム「ある職員の願い」 (平成26年9月)
「ある職員の願い」
去る7月、笠間市職員が30代という若さで短い人生の幕を閉じました。
市役所に入庁し、わずか6年目でありました。有能な職員を失ったことは、痛恨の極みであり、残念でなりません。3年前から病との闘いの毎日であり、治療を継続しながら仕事をしていた気丈な彼の姿が忘れられません。
今年の4月に、彼と二人で話をする機会がありました。体調や病気治療等の様子を聞く中で、彼が話の最後に私に言ったのは、「若い人が僕のように病気にならないように、健診や予防に市としてしっかりと取り組んでほしい」との言葉でした。彼の様子から、自分の状態を知った上での覚悟を感じました。今となっては、それが彼との最後の会話であり、遺言となってしまいました。
葬儀のあとに、部長・支所長会議を開き、その時の彼の言葉を伝えました。彼の言葉を忘れることなく、職員や市民の健康を守るための政策に取り組んでいくことが最大の供養になると思っています。
どうか安らかにお休みください。
バックナンバー
「広域連携」平成26年8月号
「未来へつなぐ森の力」平成26年7月号
「総会」平成26年6月号
「少子高齢化 人口減少社会」平成26年5月号
「新規採用職員」平成26年4月号
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- 2011年9月2日
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