市長コラム「忘れられた選挙制度改革」(平成22年6月)
「忘れられた選挙制度改革」
衆議院議員選挙に、小選挙区制と比例代表制を組み合わせた「小選挙区比例代表並立制」が導入されて16年になり、過去5回の衆議院選挙が行われてきました。
この選挙制度の実施に伴い、いくつかの問題点が指摘されました。(1)小選挙区で敗れても比例区での復活当選が果たせる(2)比例区制度が死票を少なくするために導入されたが、本当に必要なのか?(3)議員定数が多いのではないか?(4)1票の格差は?などの問題が浮かび上がってきました。そして、平成の大合併により1つの市に2つの選挙区が存在する(笠間市は1区と2区)という新たな問題もでてきました。しかし、今もって何一つ解決されていません。一方で中選挙区制度復活の意見も多く聞かれます。今年の夏には参議院選挙が行われる予定です。各政党には、選挙制度改革をマニフェストに明示し、有権者に示してもらいたいと思います。特に定数の削減、復活当選の見直しを行うべきであります。
地方自治体は、市町村合併という大改革を行い、職員や議員削減、給与削減、事業の見直しを行いながら行政サービスの維持推進を図っています。
国においては、政権が変わり、さまざまな見直しを行っていますが、まずは、自分の身分に直接係わる選挙制度の見直しを行い、身を削り国民に改革の意思を示すことが必要ではないでしょうか。
我々地方自治体も、自己責任の下、常に改革を行い行政サービスの推進を行ってまいります。
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- 2011年9月12日
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