市長コラム「熱い中国」(平成22年9月)
「熱い中国」
早めの夏休みを取り、7/12~7/16まで(5日間)内外情勢調査会主催の「中国プレミアムツアー」で杭州、上海を訪問して参りました。9年ぶりの上海だったので、どのように変貌を遂げているのか、深い興味を持って出掛けて行きました。
日中の関係は隣国として政治、経済、歴史や文化等さまざまな点において、切り離すことのできない関係です。日本と中国は長い歴史を経て、現在における両国の友好関係があります。一方で今日も続く日中間の諸問題(尖閣諸島、経済、安全保障等)も存在している事実があります。
訪問した中国内トップクラスの飲料メーカーでは、幹部社員が若く成長意欲を感じました。一方で設備面については、古い機械があり、改善の必要性を思いました。
中国の浙江工業大学日本語学科の学生と懇談会がありましたが、日本に対する関心が高く、日本語も流暢に話す学生がいました。アメリカ留学を希望する学生が多い中で、日本留学を希望し、日系企業に勤務することが夢とのことです。日本に期待を寄せる学生達との懇談は勉強になり、現在の中国のエネルギーを感じました。
今回の訪問において、中国共産党体制における経済成長、世界戦略、学生の勤勉さそして日本への強い関心などを感じ取りました。一方で富裕層と農村部との貧困の格差や、一人っ子政策の中での高齢化の進展、環境問題等、抱える問題も多くあり、今後どのように解決していくのか、日本の経験や技術が、これからの中国にとって必要であろうと認識しました。
今や世界第二位の経済大国、世界第一の人口を持つ国家となった中国の著しい成長を目で見て、肌で感じることができ、有意義な5日間でした。
日本は対等の立場で、急成長している中国との関係を強化しなければなりませんが、日本も世界の中で、より役割を示すための戦略を持って外交を進めなければなりません。
バックナンバー
「夏バテ対策」(平成22年8月号)
「中国放浪記」(平成22年7月号ホームページ専用特別編)
「座頭市」(平成22年7月号)
「忘れられた選挙制度改革」(平成22年6月号)
「検討委員会」(平成22年5月号)
「役所の商品」(平成22年4月号)
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- 2011年9月12日
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