県指定文化財 [木造大日如来坐像]
【製作】 文永12年(1275年)
【像形】 像高39cm
本像は胴体部が一材から成り、手・足・膝の各部は寄木で、玉眼である。 像容は定印を結ぶ胎蔵界の像で蓮華台に結跏趺坐(けっかふざ)する。像には金箔が残り、頭に五仏宝冠をいただいている。 本尊の膝下に「奉造立新善光寺[ ]像一躯」と題し、大檀那平幹親(たいらのもとちか)・大施主藤原氏女(むすめ)と子息が文永12年(1275)2月、除病と延命などを願って本尊を像立した旨、仏子玄朝の墨書銘文がある。仏子玄朝とは、当時筑波山麓の小田に本拠を置いた小田時知といわれる。