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市長コラム「ベトナム訪問」(平成26年10月ホームページ特別版)

こんにちは市長室です
 

「ベトナム訪問」

 平成26年10月5日~10月10日までの期間、橋本知事を団長とする茨城県ベトナム訪問団(県議会、市町村、JA、銀行、商工会、医療、福祉、民間企業等約100名)の一員としてベトナム(ハノイ・ホーチミン)を訪問いたしました。
 今年3月に、サン国家主席が来県したことから、今回の訪問は実現されました。訪問団の目的は、本県とベトナムとの農業・経済を中心とした交流の拡大を目指したものであり、各分野から多くの参加がありました。私は公務の関係で、1日遅れて10月6日に合流をしました。

◆10月6日(月曜日)
【農業農村開発大臣との会談】
 大臣、知事からごあいさつがあり、大臣からは「茨城県との協力関係のもと、新しい時代を築くことができる、日本と事業を進めれば必ず本国も良くなる。特に茨城県は経済、文化、農業が進んでいるので、勉強をして交流を進めていきたい」との大きな期待を表明されていました。

 ベトナムは人口約9,000万人、GDPの内20%が農業生産で、南北3,000キロメートルに及ぶ海岸線、山、平地があり豊かな自然に恵まれた国です。
 農業については、米が中心であり、年800トンの輸出をしております。今後輸出を伸ばしていくためには、品質向上と付加価値をつけることが課題であり、そのために日本の技術を必要としているということでした。また現在、年100万人の農業者の教育に取り組んでおり、農業開発に伴う人材育成を進めているとのことでした。

 橋本知事からは茨城の農業の現状説明があり、今後は輸出に力を入れていき、県として農業研修生の受入れ、技術者の派遣を行っていきたいとの表明がありました。また、今回の宿泊先であるシェラトンホテルハノイで常陸牛を取り扱うことになったとの発表もありました。

【計画投資大臣との会談、ベトナム投資フォーラム】
 チャン副大臣からのごあいさつでは、ベトナムは100か国以上の国々と経済交流があり、ODA(政府開発援助)については、30%が日本からの支援であり、日本企業が一番重要な役割を担ってくれている。
 また、外国投資庁が、外国の企業誘致のために、港湾道路や空港等のインフラ整備を行っており、2020年までに55か国と経済協定を結ぶ予定であるとの説明がありました。
 さらに、特別優遇制度、税、日本企業専用の工業団地、日本各地(東京・大阪・埼玉・名古屋)に日本企業サポート事務所を設置して、サポート体制を整え、2015年に投資法を改正して投資の促進を図る、など日本企業を意識的に呼び込み、国の経済発展につなげたいとの強い気持ちを感じました。

 茨城県にも今年になってジェトロの事務所が開設されました。笠間市においても海外進出を考えている企業があり、今後市としてどのような支援ができるのか検討していきたいと思います。

【サン国家主席表敬訪問】
 サン国家主席の官邸は、薄いオレンジ色に輝く官庁街の一角(日本では霞ヶ関)にあり、歓迎を意味して敷かれた赤いじゅうたんの上を歩き案内を受けました。
 サン国家主席からの歓迎のあいさつでは、茨城訪問時および来訪へのお礼があり、国のトップとして、日本に対し各分野での交流に大きな期待を寄せていることを強く感じました。国家主席が地方自治体の一行に面会をして懇談をしてくださるのは異例のことであり、本県への期待の大きさを感じました。

【労働傷病兵社会問題副大臣との会合】
 海外労働局長も同席して行われた会合では、まず、農業分野での技能労働者の派遣依頼がありました。本県でもベトナムからの派遣については、積極的に受け入れていきたいということでした。
 
 また、意見交換会の中で、看護師、介護関係者より、看護師や介護士の日本への積極的な派遣依頼の要望がありました。EPA(経済連携協定)に基づいて、今年6月160人の第1期の実習生の派遣が決定し、現在日本語研修中であるとのことです。(定員160人に対して応募は600人。)第2次、第3次も予定されており、ベトナムとしても、日本語教育に対して一部負担をしているとのことでした。
 日本への看護師、介護士実習生としての派遣については、若い人達に人気があるということです。課題である日本の法や制度を見直して、積極的に受け入れることにより、今後の高齢化社会における人材確保が期待されます。
 知事からも、積極的に受入れをしていきたいとの意見があり、その為に本県として、独自の取組みが可能か検討したいとの言葉がありました。

【サン国家主席主催の夕食会】
 メインテーブルに知事、国家主席ほか、訪問団全員で夕食の時間を楽しく過ごし、帰りには主席自ら玄関まで全員を見送っていただき、記念写真にも対応してくださいました。主席の気さくな人柄、配慮、心遣いに全員が感激し帰路に着きました。

◆10月7日(火曜日)
【ナムディン省人民委員長との会合】
 2日目は現地視察のため、ホテルを午前7時30分に出発しました。最初にハノイから約100キロメートルのナムディン省(県)人民委員長との会合があり、人民評議会議長(地方議会)、副委員長、ファム・ホン・ハー共産党中央委員会委員等(他交通、農業各省の役所関係)約70人が会議に出席されました。
 ナムディン省からは、本県に対して、「農業生産者の人材育成」「種の保存と品種改良」「日本企業の輸出促進」など、農業協力関係強化に関する9項目の要請がありました。

【圃場と工場視察】
 約500ヘクタールに及ぶ土地で行われている米作りの収穫作業を視察しました。コンバインで稲を刈り取る作業をしていましたが、コンバインはかなり古く、稲は日本と違い、堅く倒れにくく、細長い形をしており、穂に触ると中身がないような状態のものもかなりありました。
 乾燥施設も見学しましたが、日本の50年位前の乾燥方法で行われていました。

 ベトナムは米の輸出国でありますが、米作りの機械化、品種の改良はまだまだ不十分であり、米作りについてかなり進んでいる日本の技術に期待をしていることを感じました。日本が技術指導をして、おいしい米を本格的に生産できるようになると大きな米輸出国となり、日本にとっては大きな脅威となりえます。しかし一方では、まだまだ機械化が進まず、人の手や牛などの動物によって農作業を行っている地域もあり、同じ農村地帯においても格差を感じました。

【野菜生産現場視察】
 ナムディン省人民委員会主催で行われた本場ベトナム料理の昼食会の後は、野菜生産現場への視察に向かいました。広大な畑で葉物野菜の生産をしており、規模の大きさには日本との違いを感じましたが、技術、生産環境は、はるかに日本が進んでおりました。日本人は、外国産の野菜より国産の野菜を中心とする食生活を望む人が多く、日本国内で個人消費拡大にはつながらないと思いました。しかし外食産業等における利用につながるものと感じました。
 ベトナムとしては農業分野の更なる進化を図り、輸出等を拡大することにより、経済的発展を図りたいとの意向であります。
 私にとっては米作りの規模拡大以外には、参考になるところはあまりありませんでした。

【ベトナム・茨城交流レセプション】
 レセプションは宿泊先のシェラトンホテルで開催され、出席者は訪問団、ベトナム政府関係者、筑波大学に留学経験のあるベトナム人等大勢の方々が出席し、交流を深めました。
 レセプションの席で常陸牛の試食が行われ、参加者の方々は常陸牛のおいしさに満足されていました。


 今回の訪問中に日本では、台風18号が日本列島を縦断し、大きな被害が発生しました。笠間市においても、これまでにない記録的な豪雨被害が発生し、市役所からの電話やメールでの報告を逐次受けながら、指示をしていました。私としては、最後まで訪問団の一員として同行したい気持ちはありましたが、被害の状況等を判断し、今後の対応のため、急きょ帰国し、8日朝に到着した成田空港から直接被害箇所の現地確認に向かいました。

 短いベトナム訪問ではありましたが、ベトナム国民の日本に対する期待の大きさを改めて感じました。ベトナム国民は非常に親日的で、日本人と同じ勤勉性を持つ国民であり、日本としては今後、各分野において交流を深めていくことが大切であると感じました。
 また、茨城県に対する期待も大きく、本県としては今後どのような協力を官と民で行っていくのか、具体的な取組みが求められると思います。

 最後に今回の訪問を計画された茨城県橋本知事、事務局関係者の皆様に感謝申し上げます。今後、県・市町村など地方自治体においても積極的に国際交流を深めていくこと、国内が縮小社会に向かう中での外国人労働者の受入れの必要性を強く感じる、大変意義のあるベトナム訪問となりました。

バックナンバー

「全国学力学習状況調査」平成26年10月号
「ある職員の願い」平成26年9月号
「広域連携」平成26年8月号
「未来へつなぐ森の力」平成26年7月号
「総会」平成26年6月号
「少子高齢化 人口減少社会」平成26年5月号
「新規採用職員」平成26年4月号

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