市長コラム「戦後70年」(平成27年4月)
「戦後70年」
3月25日、茶道裏千家大宗匠の千玄室前家元による慰霊献茶式が筑波海軍航空隊跡地で行われました。千玄室さんは、自らも海軍航空隊に所属していたことから、二度と戦争が起きないよう願いを込め、茶道を通して平和を訴える活動をしておられます。
今年は、1945年8月15日に太平洋戦争が終結してから、70年を迎える節目の年であります。先の大戦では、軍人と民間人を含め約310万人の尊い命が失われました。本土以外で戦死した方は240万人に上り、南方の島々等には、いまだ多くの戦死者の遺骨約113万柱が日本に帰還できずにいます。70年という長い年月が経過しても、解決されていない戦後処理の問題がありますが、これもその一つであると思います。
遺骨収集については、昭和27年度から政府により行われてきましたが、主に南方の激戦地で命を落とした兵士の遺骨収集を行い、その後、民間団体に現地調査を委託して情報収集に力を入れているようです。遺族の心情や残された時間を思うと、収集作業の迅速化に向けて、急ぎ取り組むべきであると思います。
私たちは70年前を振り返り、多くの国民が何故、戦地へ向かうことになったのか、今年は太平洋戦争の歴史を見つめながら、平和への誓いを持つ年としたいと思います。
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