国登録有形文化財[大日堂(だいにちどう)]
【建立】 昭和10年(1935)
【構造】 木造平屋建、宝形造、瓦葺、建築面積24m²
本堂は、笠間市出身の日本画家 木村武山が実家の箱田の邸内に平泉金色堂の建築様式を取り入れて建立した仏堂である。この地に建立したのは吉祥院の寺跡であり、同院の本尊が大日如来であったためである。池に東面して建つ宝形造の本瓦葺で、内部は一室の玉石敷で中央に据えた八角須弥壇に厨子を安置している。また、正面中央の「大日如来」をはじめ、左壁面に「弘法大師」、右壁面に「虚空蔵菩薩」、天井の花鳥図など武山が絵筆を揮った渾身の仏堂である。
武山は、母のお堂建立の願いをかなえるために堂内の仏画を制作中、昭和12年に脳溢血(のういっけつ)で右手の自由を失った。しかし、左手で絵筆を使う訓練を重ねた結果、「左武山」として立ち直った。堂内の右壁にある「虚空蔵菩薩」は、武山が左手で描いた初めての仏画である。
![]() 外観 ![]() 扉絵 ![]() 厨子と壁画 |


