ラール市(ドイツ連邦共和国)と友好都市協定を締結しました
平成30年5月13日、バーデン・ヴュルテンベルク州ラール市内にある州庭園で行われている日本Dayにあわせて、笠間市とラール市の友好都市締結式が行われました。
ラール市は、ドイツ国内で唯一「菊まつり」を開催しています。日本最古の菊まつりの会場となっている笠間稲荷神社との縁がきっかけとなり、平成19年から笠間市との交流が始まりました。
そして、平成29年7月、ラール市のミュラー市長から「州庭園ショー」の招待を受けたことをきっかけに、交流をさらに深め互いの市の更なる繁栄に向けて、友好都市協定の締結に至りました。
交流のしるしとして、ドイツに渡り釉薬の研究をした陶芸作家井上英基さんの鉢を贈呈しました。
中世の風薫る街 ラール
日本からおよそ9千km。空路約11時間で欧州屈指の大空港であるフランクフルト・マイン国際空港に到着します。北緯50度3分にあるフランクフルトはサハリンの中央部と同じ緯度になり、平均気温は笠間市と比較すると10度前後も低い所です。
友好都市協定を締結したバーデン・ヴュルテンベルク州ラール市(Lahr)は、ここから南に約220kmの位置にあります。
ラール市は、人口4万4千人で笠間市のおよそ6割であるにもかかわらず、沿道には人があふれ、賑わいをみせています。そして街並みは欧州らしく古い城壁と旧市街を活かしつつ、中心部には商業施設などがまとまって並び、コンパクトな街づくりが行われています。
道路は歩道を優先した造りで幅広く、その材質は石畳みであり、日本人がイメージする欧州の街並みです。沿道のカフェには、テーブルとイスがセットになったオープンカフェが必ずと言っていいほどあります。
街のシンボルは、およそ800年前に建てられた中心地にある古い城壁。その頂上には、コウノトリが巣を作っています。昔、この街には二重に城壁が回してあり、その跡が今でも残っています。
ラール市はそのような中世の薫りを色濃く残した素敵な街です。
締結式を終えて
締結式で、ラール市のミュラー市長は、第二次世界大戦など日本とドイツの境遇、その後の繁栄などに触れながら、これから両市の友好と民間交流の拡大に期待しました。
山口市長は、ラール市のコンパクトなまちづくりは笠間市の目指すまちづくりの参考になりますと返し、ミュラー市長の言われた民間交流拡大の期待に応えていきたい旨を申し上げました。
この日は、現地のマスメディアも取材に現れ、ラール市側の期待と注目度は、大きなものと感じることができました。
市では、ラール市を参考にして、おしゃれで素敵な街、欧州ドイツのエッセンスを加えたコンパクトなまちづくりを目指していきたいと思います。
笠間市のラール市訪問者
右から、石松副議長、門前通り商店街の沼田理事長、笠間市商工会の飯村会長、山口市長、笠間観光協会の本間会長。
笠間市国際交流協会の木村専務理事。
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- 2018年5月24日
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