県立中央病院で「在宅血液透析(HHD)」が始まりました
在宅血液透析とは、自宅に透析装置を設置し、家人など介助者の助けを借りて、自分自身で装置管理・操作、血管への穿刺(針刺し)をおこない、透析する治療法です。
透析は通常、週3回の通院で1回4時間程度の時間がかかり、日中に医療者の監視下で拘束されるため、身体的・精神的な負担が問題となっていました。そこで県立中央病院では、腎臓の機能が低下する腎不全患者の負担を軽減し、生活の質(QOL)の向上につなげようという思いから、平成25年12月にこの治療法を導入しました。
-在宅血液透析のメリット-
(1)生命予後が良く(頻回血液透析や長時間血液透析が行えるため)合併症が激減し、内服薬も格段に少なくなる
(2)食事・飲水制限がほとんどなくなる
(3)通院の回数・時間が大幅に少なくなる(安定期で月に1回の通院)
-在宅血液透析のデメリット-
(1)お金がかかる(電気代・水道代・部屋改築等)
(2)介助者が必要
(3)開始するまでに病院でトレーニングが必要
治療を受けた患者さんの中には、「車イスの生活から自立歩行が出来るまでに回復した」という方もいらっしゃいます。
興味のある方はご相談ください。
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター<在宅血液透析>のページへ(新しいウインドウで開きます)
問い合わせ 茨城県立中央病院医事課 TEL 0296-77-1121
問い合わせ先
- 2014年5月8日
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