「ケアラー」を知っていますか?
「ケアラー」という言葉を知っていますか。
「ケアラー」とは、高齢や病気、障がいなどによりケアが必要な家族身近な人などを無償で支えている人のことをいいます。食事や入浴の介助、通院の付き添い、家事の支援、見守り、気遣いなど、その役割はさまざまです。18歳未満の子どもの場合は、「ヤングケアラー」といいます。
ケアラーにはさまざまな立場の人がおり、近年、次のような方々への支援が社会的な課題となっています。
〇ダブルケアを行うケアラー
子育てと家族などのケアを同時に担っている人のことです。
子どもの送迎や学校行事への対応をしながら、家族の通院の付き添いや介護を行うなど、身体的・精神的な負担が大きくなりがちです。また、仕事との両立や経済的な負担を抱えるケースも少なくありません。
〇ワーキングケアラー
仕事をしながら家族などのケアを担っている人のことです。
ケアのために仕事を休んだり、勤務時間を調整したりする必要が生じることがあります。ケアと仕事の両立は大きな負担となり、離職につながる場合もあります。
〇若者ケアラー
18歳からおおむね30歳代までの若者で、家族などのケアを担っている人のことです。
進学や就職、友人との交流など、自立に向けた重要な時期にケアの責任を負うことで、学業や仕事、将来の進路に影響を受けることがあります。しかし、本人が「当たり前」と感じていたり、周囲が気づかなかったりするため、支援につながりにくいこともあります。
〇その他のケアラー
ケアラーの中には、一人でケアを担っている人(シングルケアラー)や、ケアが終わった後も生活や気持ちの整理に悩みを抱える人(ポストケアラー)もいます。
また、障がいのある家族の支援や見守り、病気療養中の家族への支援、きょうだいの世話など、さまざまな形で家族のケアを担っている人がいます。それぞれの状況に応じた理解と支援が大切です。
◇地域で支え合うために
一人で抱え込まず、ご自身の身近な人に話を聞いてもらったり、地域包括支援センターや福祉相談窓口、勤務先の制度などを活用しましょう。
ケアラーは決して特別な人たちではありません。子どもから高齢者まで、年齢や立場を問わず、誰もがケアラーになる可能性があります。
ケアラーが安心して生活するためには、周囲の理解と支えが欠かせません。身近な人が介護や家族の世話で悩んでいる様子があれば、声をかけて話を聞くことも大切な支援です。
お互いを理解し、支え合える地域づくりを進めていきましょう。
◆あてはまることはありませんか?
・ 相談できる人がいないと感じる
・ 家族の世話のために学業や仕事、趣味の時間を十分に取れない
・ ケアが負担になり、体調が良くない又は精神的に辛いと感じる
・ 子育てとケアを同時に行っており負担が大きい
・ 仕事とケアの両立に悩んでいる
ケアラーの中には、「家族だから当然」と考え、一人で悩みや負担を抱え込んでしまう人も少なくありません。ケアが長期間に及ぶことで、心身の疲労や孤立感につながる場合があります。
私たち一人ひとりが家族をケアすることについて理解を深めることが大切です。
ケアラーが安心して暮らし、支え合える地域づくりを進めていくためには、さまざまな家族のケアを担うすべての世代のケアラーに目を向け、その存在への理解と支援を広げていくことが必要です。
まずは「ケアラーを知ること」から始めてみませんか。
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- 2026年10月23日
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