予防接種のお知らせ
大切な予防接種
病気の多くはウイルスや細菌の感染で発症します。それらを感染症といいます。
予防接種は,それらの感染症に対する免疫を獲得し,その病気に罹らないようにするために行います。予防接種の行われる病気は,そのほとんどは感染力が強く,一度発症すると有効な治療法がなかったり,あるいは死亡率が高かったり 後遺症を残す頻度が高いなど,重篤な疾患が多く含まれています。予防接種を受けることによって,いろいろな被害を避けることができます。
予防接種は,それぞれの接種期間であれば公費で受けることができる定期接種と自費で行う任意接種があります。
後遺症を残す頻度が高い場合も・・
麻疹(はしか)の発症後数年を経てから,発症する亜急性硬化性全脳炎 (SSPE)は,発達障害が進行性に現れる場合があります。一度発症すると治療法はなく,麻疹(はしか)の発症を予防することが唯一の予防方法なのです。
また,麻疹(はしか)は,肺炎などの合併も多く,普通の肺炎よりも重症化することが知られています。麻疹(はしか)の急性期に発症する脳炎も死亡率や後遺症の頻度が高いことが知られています。妊婦に感染すると生まれながらにして眼や耳,心臓に障害をもった子どもが生まれることがあります。この障害は,先天性風疹症候群(CRS)と呼ばれています。
おたふく風邪の後遺症である難聴を発症すると,ほとんどの方が後遺症として残ってしまいます。
次に,水痘と帯状疱疹は,ともに水痘・帯状疱疹ウイルスが起こす病気です。このウイルスに感染した方(多くは子ども)は,水ぼうそうになり,完治した後もウイルスは神経節に何十年も潜伏しています。
帯状疱疹は要注意です。50歳以上の方は早めに予防を・・・
加齢や病気,強いストレスや薬の影響で免疫が弱まると活動を再開し,神経に痛みを起こす帯状疱疹を発症します。治癒しても神経痛になって,強い痛みに苦しむ方も多く,発症する部位などによっては,入院加療を必要とする場合もあります。帯状疱疹は,高齢者が多く,発症率は50歳代で増え始め,70歳代でピークになります。
- 50歳以上の方はワクチンで予防
免疫力は,年齢とともに低下し始めます。水痘に罹患したことがある方の免疫力が落ちると,帯状疱疹を発症するリスクも高まります。生活の質(QOL)を維持するためにもワクチン接種で予防しましょう。 - 0歳児や妊婦と一緒に過ごしている方はワクチンで予防
帯状疱疹が原因で他の方に水痘をうつすことがあります。ワクチン未接種の0歳児や妊婦などと同居している50歳以上の方は,ワクチン接種で予防しましょう。 - 発症する前にワクチンで予防
帯状疱疹におこる神経痛では,強い痛みが数カ月から数年続くこともあり,大変つらいものです。ワクチンで発症予防をしましょう。
★このように,予防接種は小児だけではなく,成人(特に高齢者)にとっても,重要な疾病予防といえます。任意接種は,ある程度の費用負担はありますが,発症してからのリスクを考えればワクチン接種を行うことをお勧めします。防げる疾病を予防接種で防ぐことが大切なのです。
予防接種についてのご相談は,市保健センター・市立病院やお近くの「かかりつけ医」などでお願いします。 代表的な予防接種は下記「予防注射のお知らせ」のとおりですが,その他にも対応可能な場合もありますので,お気軽にご相談ください。
予防接種
当院では、笠間市から定期予防接種を受託し実施しております。
※料金はかかりません。
- ヒブワクチン
- 小児用肺炎球菌ワクチン
- 4種混合
- BCG
- 麻しん・風しん混合(MR)
- 日本脳炎
- 水痘(水ぼうそう)
- B型肝炎
- ロタウイルスワクチン(ロタテック※3回) ← 令和2年10月から
また、任意の予防接種も行っております。
- インフルエンザ 3,500円 【実施時期があります。対象者は、市から助成があります。】
- 成人用肺炎球菌 6,000円【対象者は3,000円となります。】
- 水痘,帯状疱疹ワクチン(ビケン) 8,050円
- 帯状疱疹ワクチン(シングリックス)(2回) 20,100円/回 ← 令和5年1月から
- おたふく風邪 6,260円
- 風しん 6,230円
- 麻しん・風しん(MR):定期以外 9,790円
- BCG 8,630円
- 日本脳炎 6,540円
- 破傷風(2回) 3,910円/回
- A型肝炎(3回) 7,090円/回
- B型肝炎(3回) 5,750円/回
- 子宮頸がん予防ワクチン(3回) 16,330円/回【12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女性は定期予防接種として無料で接種が出来ます。】