県指定文化財 [唐本一切経]
【製作】 中国暦紹興2年(1132)
【形態】 折本で縦30センチメートル、横11センチメートル、55折、40折、108折
この唐本一切経は大蔵経ともいい、五千巻をこえる中の三巻で「放光般若波羅蜜多経巻第五」、「摂大乗輪本巻第三」「仏説仏名経第三」である。経文は木板刷17文字、6行となっている。この一切経の巻末には、「奉渡唐本一切経内 建長七年乙卯十一月九日於鹿嶋社遂供養 常州笠間前長門守従五位 上行藤原朝臣時朝」とあり、笠間の領主時朝が建長7年(1255)鹿嶋神社に奉納したものであることがわかる。