国指定文化財 [楞厳寺山門]
【建立】 室町時代中期
【様式】 禅宗様式 四脚門 切妻造り茅葺き
【規模】 間口3.7m 奥行3.8m
この門は禅宗様式の四脚門である。主柱を高くのばし平(ひら)三斗組(みつとぐみ)で梁(はり)木(ぎ)を受け,控柱(ひかえばしら)も平三斗組で桁(けた)および繋(つなぎ)虹(こう)梁(りょう)を受けている。柱間には扉や壁がなく,全部吹抜けである。軒は,一軒(ひとのき)繁(しげ)垂木(たるき)であるが,後年の補修で内法(うちのり)貫(ぬき),飛(ひ)貫(ぬき),頭(かしら)貫(ぬき)の各鼻には,それぞれ異なった繰形の木鼻を飾り,また虹梁の下には花模様付の錫状(しゃくじょう)彫(ぼり)が施されている。屋根は,切妻造りの茅葺きで全体に簡素で優れた山門である。