全国でクビアカツヤカミキリの幼虫により樹木内部が食い荒らされ、寄生された樹木が枯れてしまう被害が出ています。
街路樹や公園などに多く植えられている桜(ソメイヨシノ)の被害が顕著で、被害拡大防止の観点から桜が伐倒される事態となっています。
県内では2019年8月にはじめて確認され,今後,県内の被害拡大に注意が必要です。
クビアカツヤカミキリは,主にバラ科の樹木を加害すると言われており,国内ではサクラ,モモ,スモモ,ウメの被害が確認されています。被害を受けた木は2〜3年で枯れてしまいます。被害を受けても花や実が付くため,発見が遅れがちになり,また安心して駆除を行わないでいると手遅れになってしまいます。
特定外来生物クビアカツヤカミキリは,サクラやモモなどの木を食害して弱らせ枯らせてしまう害虫です。2018年1月に,外来生物法の特定外来生物に指定され,茨城県内では,2019年8月にはじめて確認され,今後,県内への被害の拡大に注意が必要です。
5月中旬〜8月頃に,サクラ,モモ,ウメなど被害を受けるおそれのある樹木を見回ってよく探します。
クビアカツヤカミキリの幼虫は,成虫になるまでの間,樹木の中で生活するため,普段,私たちが目にする機会はありません。幼虫は2〜3年間,樹木の内部を食害しながら成長し,樹を弱らせますが,その間,主に初夏から秋にかけて,樹木に開けた排出口からフンと木くずの混ざった「フラス」といわれる排出物を大量に排出します(下の写真参照)。樹木の内部に幼虫がいるかどうかは,フラスの発生で判断します。(フラスを排出する昆虫はほかにもいます。判別が難しいときは,茨城県生物多様性センターまでご相談ください。)
クビアカツヤカミキリの成虫やフラスを見つけた場合は,
すぐに,茨城県生物多様性センターか,環境政策課までご連絡をお願いします。