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市指定文化財 [小泉村文禄三年太閤検地帳及び慶長七年御縄打水帳]

小泉村文禄三年太閤検地帳及び慶長七年御縄打水帳

【制作】文禄3年(1594)、慶7年(1602)

【解説】
前者は、江戸時代、宍戸藩領小泉村庄屋を務めた海老澤家に代々伝えられた文書である。「文禄太閤検地帳」は、石田三成(治部少輔)を総奉行として常陸国内で検地が実施されたとき、小泉村での結果を記録したもの。小泉村では今井源五を責任者として実施された。本文19枚からなり、小字名・田畑の等級区分・縦横の長さ・面積・収穫量(石高)・耕作者名が一筆毎に記録され、最後尾に集計がなされる。2部作成され1部が庄屋に控えとして保存を義務づけられた。中世の荘園制度から近世の新たな土地制度へ転換を示すもので、茨城県内に残る例は極めて少ない。
後者は、江戸幕府成立前年の慶長七年八月、佐竹氏が秋田へ移封になったあと、徳川家康配下の代官頭伊奈忠次(備前守)が旧佐竹領で実施した時の記録である。佐竹氏の残存勢力を一掃して徳川政権の支配基盤の確立をねらうもので、苛酷な実施内容であったといわれている。小泉村の検地帳は、「4冊」・「墨付き70枚」からなるとあるが、現在残るものは3冊・47枚である。3冊目は水帳と屋敷帳が合冊されているが、本来は2分冊であったと思われる。笠間市域では貴重な記録である。

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