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市長コラム「タイ王国訪問」(平成26年12月ホームページ特別版)

こんにちは市長室です
 

「タイ王国訪問」

 11月24日から11月28日の日程でタイ王国に私、笠間市商工観光課長、窯業指導所の佐藤所長、笠間焼協同組合の深町事務局長の4人で訪問しました。案内役として、公益財団法人茨城国際親善厚生財団の小池氏、ウィチュダポン・ワンプラシット氏に同行していただきました。 今回の訪問は、本年4月にタイ王室のディスナダ・ディスクル殿下「メーファールアン財団(以下、財団といいます。)の会長」が、本県結城市とメーサイ市が姉妹都市であり、また結城市の城西病院が、財団との交流があることから、茨城県に来県され、笠間市を訪問した際に笠間焼に強い関心を持たれ、それがきっかけで、私どもが招待を受けることになりました。 私にとっては35年ぶりのタイ訪問であり、どのように国が変化しているのか、とても興味がありました。

◆11月24日(月曜日)
【ドイトン地域(チェンライ県メーファールアン市内に到着】
 早朝、首都バンコクのスワンナプーム空港に到着し、国内線に乗り換えてタイ北部のチェンライ空港に到着しました。その後、空港から車で1時間程のドイトン地域にある迎賓館に到着し、殿下ご夫妻の出迎えを受けました。昼食を共にしながら、再会できたことを互いに喜びあいました。 タイ1
 昼食後、ドイトンガーデンと王母様の博物館を見学しました。王母様の功績は偉大であり、王母様亡きあとも多くの国民の尊敬を受けています。
 その後、迎賓館に戻り、笠間焼の状況について説明を行い、またドイトンプロジェクトについての説明を受けました。 タイ王国の現状は想像していたものとは違い、観光地としてインフラなどが環境整備されており、受け入れ態勢も十分整えられていました。

※ドイトンプロジェクトとは
 かつてラオス・タイ・ミャンマーの国境地帯はゴールデントライアングル(魔の三角地帯)と呼ばれ、麻薬の栽培が盛んに行われていました。このエリアが麻薬栽培から脱却するため、コーヒー栽培や陶器の生産、植物園、農業、観光を中心とする事業を起ち上げ、雇用を確保し、生計を成り立たせるという国家的プロジェクトで、現在はこの事業の成果により、麻薬栽培に関わっていた人たちが各種事業につき、麻薬栽培の撲滅につながっています。

◆11月25日(火曜日)
【陶器工場等視察】
 ドイトンプロジェクトが現在展開している工場、施設を訪問しました。
1.織物と和紙の工芸品工場
2.陶器工場(粘土工場からガス窯等一連の工程が全てそろっており、大手メーカーの食器も製造、輸出しています。)
3.マカダミアナッツ工場
4.コーヒー栽培場、加工工場(『ドイトンコーヒー』のブランドで販売しており、今後も事業拡大を目指しています。)
5.メーファールアン植物園タイ2
 上記の事業全てが麻薬栽培撲滅後の地域における雇用確保と、地域産業発展のために財団によって設置された工場または施設であり、今後更なるエリア拡大を図りながら事業展開をするということです。

 施設見学後、迎賓館に戻り財団と笠間市との陶芸に関する協定(案)について話し合いを行いました。技術者の派遣や受入れ、交流事業の開催等を基本とした考え方で合意し、内容については再度整理をして日本語、英語で明文化し来年春頃に協定を結ぶこととしました。 財団では4月に本市を訪問した際に、笠間焼のデザインや色彩などに関心を持たれていたため、今回の協定(案)についても技術的な面を中心に締結していきたいと思っております。
 夕食会には、バンコクで陶芸の会社を経営し海外への輸出も行っている、スカル・タムピラク氏もおいでになりました。タムピラク氏は京都への留学経験があり、海外に向けた事業も永くされております。今後も会社の事業拡大、輸出強化を図っていきたいということでした。笠間焼の販路拡大としても見習うところが数多くあると感じました。 今後、笠間焼を食器として国内外に向けてPRを図るとともに、販売につなげていく努力が必要です。

◆11月26日(水曜日)
【メーサイ市(チェンライ県)にて市役所等を訪問】
 市役所では民族衣装を着た市長や議長、各課長の出迎えを受けました。メーサイ市の職員は毎週金曜日に民族衣装を着て出勤しているということであり、伝統文化が継承されていると感じました。 その後メーサイ病院を視察しました。国境が近いためラオス人やミャンマー人など他国の患者も多く、病院のスタッフがそれぞれの国の言語に対応していることに感心しました。 続いて視察したメーサイ高校は、小学校からの一貫教育を行う学校で約3,000人の生徒が在籍していました。高校までは国が費用を負担しています。日本語教室をはじめとする外国語教室やパソコン教室があり、近代化がなされていること、生徒にも生活の規律が見られる点、さらに子どもの人数が多いことに未来を感じました。

タイ4 タイ3
民族衣装を着たメーサイ市職員 メーサイ高校にて

◆11月27日(木曜日)
【公設市場視察】
 最終日の朝、貿易交流都市であるメーサイ市の大規模な公設市場を視察しました。現地の農水産物など様々な商品が並び、人と物が集まる活気ある街に感激しました。 また、島国日本では考えられない陸路での国境が目の前にあり、市場近くの税関には大勢の人たちが集まり、国境を越えて盛んに行われる交流を目にすることができました。


  今回の視察を通して、これまで考えていたよりもタイ王国がインフラや陶芸等における水準が高く、改めてタイ王国の発展や力強さを感じました。今後も陶芸や観光を通して交流を深めていきたいと考えます。 

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「ベトナム訪問」(平成26年10月ホームページ特別版)
「全国学力学習状況調査」平成26年10月号
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「未来へつなぐ森の力」平成26年7月号
「総会」平成26年6月号
「少子高齢化 人口減少社会」平成26年5月号
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